お薬ねこ

お薬ねこは今日も元気にお薬を届ける。お得意様は近所の高齢者たち。薬屋さんに行けない高齢者のもとにお薬を届けるお仕事。

今日は6件のお家に届けなきゃ。

お薬ねこは元気に配達に出かけました。公園でちょっと休憩がてら配達予定のお薬を飲みます。
「うん、水曜日は元気がでるお薬が多くていいな!でもおしっこもたくさんでるし、うんちもシャバシャバになっちゃうし、それがちょっと困るんだけどねー」

お薬ねこは配達する薬から「朝食後に服用」のお薬を全部飲み干しました。なんか気持ち悪くなってベンチで休んでるうちに寝てしまいました。

目を覚まして時計をみると

「いけねー、もう13時だ!」

慌ててお薬ねこは配達予定のお薬から「昼食後に服用」のお薬を取り出しすべて飲み干しました。
「あー良かった!忘れるとこだったな」

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それから配達にでかけたお薬ねこでしたが、頭がもやもやして配達先の家がまったく思い出せません。

一旦いつものお店に寄ろう。

お薬ねこはいつも通ってるハーブ店に行きました。そこで店長から色んなハーブをもらいました。
「でもこのハーブはみんなに分けた方が喜ぶんだよな。今日も薬は飲んじゃったし、みんなにこれをあげよう。」

そうこうしてるうちに夕方になりました。

「大変だ!もうこんな時間だ!」そう言って鞄に入っていた「夕食後に服用」のお薬を飲み干しました。

むむっきたきた!

お薬は昼間のドロドロした状態が嘘のように五感が研ぎ澄まされる感覚で身震いしました。

「1軒目は柴田さん家だな。」

お薬ねこはハイになりながら飛び跳ねるように柴田さん家まで走りました。

ピンポーン、ピンポーン、ピピピピピンピンピんピンポーン!

すぐにドアが空きました。そこにはパイプをもって煙をもくもくさせたおじいさんがいました。
「お薬ねこね、ありがとう。」そう言ってハーブを受け取りました。

「どういたしまして!今日も元気そうですね!」

「あんたが運んできてくれるようになって元気になったわよ!」

柴田さんからお礼を言われてお薬ねこは嬉しくなって次の家へ足早に向かいました。

そのあとすべてのお家に薬を届けてお薬ねこはお薬屋さんに戻りました。

あー今日も楽しかったな。

店主が迎え入れてくれました。「今日もおつかれさま。みんな元気だったかい?」

お薬ねこは笑顔を見せて自分の部屋に戻ってテレビをつけました。

仕事を始めた時はお薬配達してもみんなあまり喜んでなかったし、良くならないって言ってたけど、代わりにお薬は僕が飲んで、代わりにハーブをあげるようになってみんな元気になったし、僕のことが待ち遠しいと言ってくれるようになったんだよな。

そんなことを考えてるとテレビにいつものハーブ屋さんが映りました。

「脱法ハーブの販売をしていたとして、今日深夜未明に警察により、、、、」

 

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スイかば捕獲作戦

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最近この町にスイカを万引きするかばが現れるらしい。

僕はしめじ像の前でかけるとけんたと待ち合わせしてかばを捕まえることにした。

集まってすぐにバラバラになって情報収集することにした。街は駅を中心にタケノコ通り、しいたけ通り、とんかつ通りの3つの通りに分かれていてそれぞれ商店街になっている。

僕はとんかつ通りに行くことになり歩いている。しかし朝5時に集まったせいで酔っ払いと普段からその辺で寝ているおっさんしかいない。

これじゃあ情報収集できないよなぁ。でもただでは戻れないし。
そう思って酔っ払いに声をかけてみた。

「すいません、この辺でかばみませんでしたか?」

酔っ払いは虚ろな目をしながらも答えてくれた。
「しらねぇけど、向こうの方からかばの匂いしたね。」
そう言って僕が来た方と逆の方を指差しました。

お礼を言ってからその方向へ歩いていきます。

おや、たしかになんとなくかばの匂いがするなぁ。ちょっと臭いなぁ。

ニオイを辿って歩いて行くとだんだんニオイは強くなってきました

これはもうすぐ近くだな。
そう感じながら商店街の脇に入ったその時。ニオイはさっきよりも急に強く感じました。

でもそこにはカバなんていません。
横たわった酔っ払いの女性が寝ているだけです。

あれ?注意深く周りを見てもやっぱりかばはいない。でもあれ、このニオイ、、この酔っ払いからだ。

顔おをあげるとかけるとけんたがいました。

「なんかカバ臭いからニオイ辿ってきたら一緒になったんだ。でもカバいないよなぁ。あれ、でもニオイってこの酔っ払いからしない?」

かけるが言いました。
けんたは酔っ払いの女性の顔を覗いて言いました。

「これ、かけるのお母さんじゃん」

 

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スイかばとあけみ

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あけみは友達のゆきと待ち合わせしていました。13時にこのえのき商店街のえのき像の前で待ち合わせなんだけど、もう16時になる。

もしかしてあの子、駅の反対側のしめじ像で待ってるんじゃないかしら。。

そう思ってももし、しめじ像に行ってる間にゆきが来て、行き違いになったら嫌だしなぁ。そっかLINEでしめじ像の方に行くこと言えばいいのか。

あけみはそう思ってゆきにしめじ像の方に行く旨をLINEしました。

あれ?でもえのき像の前で待ち合わせてるんだから、しめじ像の方行くとか意味わかんないよな。もっかいLINEしようかしら。あれ?でも最初からしめじ像で待ち合わせしてたっけ?いや、しめじ像は確か去年から大規模な修復工事に入ったからレプリカだけ移転して、タケノコ通りにあるんだった!しまった!

するとゆきからLINEがきました。

「ごめん、忘れてた!」

なんだ、忘れてたのか、良かった。そう思って返信しようとした時、顔を上げるとそこにはスイカをもったかばがいました。

「スイカ割りしませんか?」

「えっ」

戸惑ったのを見てかばはスイカを振り上げました。

あ、っと思ったらかばはふらついてそのままスイカを落としてスイカは割れてしまいました。

このかば絶対いまわたしの頭をスイカでかち割ろうとしてた。。

あけみは逃げようとしましたが、怖くなって動けません。

「スイカわりしましょう。」あけみは言いました。

ニコッとしたように見えました。かばすぐにもう一つスイカを出して地面におきました。

そしておもむろに自分で目隠しをしています。

あ、わたしがやるんじゃないんだ。。あけみは残念なのかホッとしたのかよくわからないままかばを見ていました。

目隠しをしたかばは棒を持って立ち尽くしています。

今のうちかも。

あけみは逃げようとしましたが、かばを見るとスイカと逆の方を向いています。

あけみは迷いました。逃げるなら今しかない。でも、、

「みぎー!そう、そのまままっすぐ!もう少し左!そう、そこよ!」あけみは気づくと叫んでました。

スイカは棒を振り上げそのまま振り下ろそうとしました。

振り下ろす前に棒をおっさんに掴まれていました。

「この万引きやろう!」

目隠しをしたままかばは八百屋のおっさんに交番までつれてかれてしまいました。

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整形ぞうとこころ

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西欧の人間に憧れてスラッとした鼻を手に入れた整形ぞう。ただ、まだ理想には程遠い。

次の目標は耳もスラッとすること。

あとは脂肪吸引して身体もスラッとして、体型維持のために胃も全摘して、尻尾も切ればいい。

そう担当医師との面談で懇願する整形ぞう。

しかし担当医師に断られた。
「整形を続けて君は人間になりたいのか?ぞうなのに!ぞうはぞうらしくしろ!」

整形ぞうはショックのあまり寝込みました。

「ぞうはぞうらしくか、、鼻はスラッとしてくれたのになぁ」

そんなある日書店を訪れるとそこには魚のような猫のような不思議な生き物の本がありました。

手にとってタイトルを見ると「わたしはわたし」と書いてあります。ページを開いて読んでいくと不思議と涙が溢れました。

そこには魚のような猫のような姿の動物が魚でもなく、猫でもなく、わたしとして生きていくそのこころが鮮明に映し出されていました

「そうだ、表層はいくらでも変えられる。本当に変えなきゃいけないのはわたしのこころ。西欧の人として、レディファーストができるようになったら行ってみよう。ここに書いてある、、、発明おじさん?のところに」

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フラフープきりんとまなみ

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今日は親友のまなみさんの結婚式。

フラフープきりんはそこで余興を頼まれました。まなみさんとは駅前でフラフープしてる時に調子にのって5回以上回して盛大に嘔吐した時に通りかかって一緒に掃除をしてくれてからの仲。それから休みの日には駅前や公民館でのイベント、動物園や水族館などいろんなところでフラフープをしては笑顔で見守ってくれていました。もちろん、嘔吐後のお掃除も手伝ってくれます。

結婚式場も背の高いフラフープきりんのために天井の高い式場にしてくれました。

誓いのキスでは少し泣きそうになったフラフープきりんも披露宴会場につくころには余興でうまくできるか緊張してきました。

3日前
「結婚式の余興お願いね!」フラフープきりんはまなみさんと話していました。
「いつもは5回で吐いちゃうけど、10回はまわしてね!」

フラフープきりんは3日前の会話を思い出してました。何を優先するべきか。5回以上回すと吐いちゃう。でも10回を彼女は求めている。でも今までもニコニコしながら一緒に掃除もしてくれてたし、吐いても良いからわたしのために10回回してねってことなのかな。」

直前までフラフープきりんは迷っていました。5回回して吐かないか、10回回して吐くか。

そんなことを考えてるうちにスタッフに呼ばれて準備に向かいました。

扉の向こうで司会者が余興のはじまりを伝えています。

「そうだ、高速で回せば嘔吐したくなっても首が長いし、胃から登ってくるのに時間がかかる。10回を高速で回して嘔吐する前にこっちに戻れば大丈夫じゃないか!」

自分の生態を利用して高速フラフープ作戦を思いついた途端肩の荷がおりました。

そして音楽とともに会場に入り、フラフープのお披露目となりました。

よし

フラフープを首にかけ、高速で回し始めました、1回、2か、、、

ゔぉえぇぇぇ

フラフープきりんはなんと2回目で嘔吐してしまいました。しかしもうこうなったら約束を守るしかない!そう思ってフラフープきりんは吐きながら10回回し続けました。

終わる頃には全員が避難していました。周りには誰もいません。

そうか高速にすると2回で吐くのか。迷惑かけちゃったな。もう嫌われただろうか。掃除して帰ろう。

するとまなみさんが来てくれました。

「ありがとう!わたしのために」フラフープきりんは涙でまなみさんの顔がよくみえません。

そのあと聞いた話では、旦那さまが激怒してすぐ離婚したそうです。

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だるまネコとナミ

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ナミは最近ワクワクしている。

少し前に、愛でねこがいなくなってしまった。嫌なことは続くもので、今まで一度も上司に怒られたことがなかったのに、急に何かと怒られるようになってしょんぼりしていた。
だけどその後、いいことは続くもので、前から取得しようと思っていた菩薩彫師免許取得の勉強代を会社が持ってくれることになったのだ。
それだけでなく、その話があったその日の帰り道に会っただるまねこがうちについて来たのだ。なんだかとても嬉しい。

だるまねこは目が見えないからいつも一緒にいる。自分では何もできないから会社にも一緒に行くのだ。

上司からは怒られたけど、目が見えないことを話すと菩薩彫師免許取得するのを条件に認められた。

お家で菩薩を彫っている間はずっとだるまねこはおとなしくしている。だけど、テレビを見たり、だらだらしていると、だるまねこは狂ったように泣き叫び、「菩薩はええんかー」と言ってくる。

そんな毎日を過ごしていると菩薩を彫る以外何もできず、自然とその技術は高まっていった。

半年がたち、ついに試験の日がやって来た。試験はすべて記述式で菩薩の知識について問われる。

ナミはまったく勉強はしてなかったけど、だるまネコが試験会場の外から鳴き声で教えてくれる。
「1問目はAやでー、2問目はCやでー、、」

もちろんだるま周りの人たちにはただのネコの鳴き声にしか聞こえない。

合格発表の日、だるまネコを連れて見に行こうと思ってだるまネコを探すと玄関にいた。

だるまネコはいつの間にか目が見えるようになったみたいで、にゃーっと鳴いてそのまま外に行ってしまった。

なんとなくもう見つからない気がしてナミは合格発表を見に行った

 

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とみこと育成ねこ

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とみこは庭の花に水をあげていた。それを見て育成ねこも一緒に水をあげていました。

とみこは80歳で独居。育成ねこと暮らしています。育成ねこは何かを育てるのが大好き。とにかく育てたい一心でなんにでも水をかけてしまいます。

とみこが居間で菩薩を彫っていると外から悲鳴が聞こえました。
そのあとピンポーンとチャイムが鳴り、玄関まで行くとなにやら30台女性が傍にベビーカーを置いて怒っています。
とみこが事情を聞くと外を女性がベビーカー押しながら歩いていると育成ねこが突然赤ちゃんに水をかけてきたとのことでした。

「育成ねこは赤ちゃんがかわいくて育てたくなり水をかけてしまったのだと思います」

そう言ってすいませんと謝ると、女性は帰りました。
ふと庭を見ると育成ねこが水をあげています。しかし、蛇口にホースをつなげて水を延々だしてかけ続けています。

「何してんだあんた!」
ビクッとして育成ねこが振り向きました。

「水は栄養だけどね、あげすぎると死んじゃうんだよ!」とみこは怒りながら育成ねこに言いました。
育成ねこはホースを離して逃げていきました。

ただ育てたい一心で育成ねこはやってくれてるからねぇ、、子供がいないとみこにとってもはや育成ねこは大事な息子のような存在でした。生き物の成長を純粋に手伝いたい一心で水をあげるけど、赤ちゃんは水をかけても育たないし、植物は水をあげすぎると死んでしまう。そんな単純なことなんだけど、育成ねこには何度言ってもダメ。
でもそこがまた子供がいないとみこにとっては成長しない永遠のこどもとしてかわいくて仕方なかったのです。

育成ねこはその日戻ってきませんでした。言い過ぎたかね。。心配しながらその日は床につきました。

夜中とみこは何か冷たい感触を感じて目を覚ましました。
そこにはホースを持ってとみこに水をかけ続ける育成ねこがいました。

 

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愛でねことナミ

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今日も疲れたOLを愛でる愛でねこ。

OLの名前はナミ。ナミは上司のおっさんに怒られては家に帰り愛でねこに頭を撫でてもらう。そうすることで不思議と嫌なことは全て忘れることができる。

嫌な記憶はこうやって全て忘れることができるからストレスフリーなのだ。

その次の日もナミはこっぴどくおっさんに怒られた。帰り道で思い出してしまう。

今日は大事な書類をシュレッダしちゃったな。でもなんか変なこと言ってたな。昨日と同じミスしやがってとかなんとか。。昨日は怒られた記憶なんてないけどなぁ。頭おかしくなっちゃったのかな。それに大事な書類をシュレッダしたくらいであんな怒らなくてもいいのに。。シュレッダされたような髪型してるくせに。

なんか昨日もこんなこと考えてたような。

家に帰るとソファには愛でねこが寝ていた。この子が来てから全然怒られなくなったのに今日は久々に怒られたな。。

そうしているうちにナミはソファで寝てしまいました。愛でねこはナミの頭を愛でています。

ナミは朝起きると気持ちはすっきり。嫌なことなんてなんも覚えていません。

あー最近愛でネコのおかげか仕事も順調だし、今日も頑張ろう!

ナミは怒られたことも全て覚えていません。そしてまたその日の帰り道。

今日は大事な書類をシュレッダしちゃったな。でもなんか変なこと言ってたな。昨日と同じミスしやがってとかなんとか。。昨日は怒られた記憶なんてないけどなぁ。頭おかしくなっちゃったのかな。それに大事な書類をシュレッダしたくらいであんな怒らなくてもいいのに。。シュレッダされたような髪型してるくせに。

家に帰るとソファには愛でねこが寝ていた。この子が来てから全然怒られなくなったのに今日は久々に怒られたな。。

そうしているうちにナミはソファで寝てしまいました。愛でねこはナミの頭を愛でています。今日も明日も明後日も。

 

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